No.002

長い午前中

新城迎賓之図

平成十五年11月二十七日

いつもより早い朝

二階ショールームに続く階段の前に見慣れない赤い絨毯が姿を現す

新城始まって以来の賓客のために


報道関係者

迎賓図其之弐

新城工作所の日常とはおよそ場違いな報道関係者と

およそ日常的な三線の音

新城の者は只云徘徊し飽くことなく誰それとなく

数分間の打ち合わせを繰り返し

報道の者は淡々と撮影時における約束事をこなす

報道機材が増幅させる緊張感を

三線の響きが和らげる

そんな奇妙な時間は迎賓のその時の為にある前口上の如く


思案する

大先輩に伺う之図

迎賓を前に何事か思案する二人

大先輩は大後輩の声に真摯に耳を傾ける

大後輩は玉城政文先生の一言一言を聞き漏らさぬようにと同じく真摯に耳を傾ける

大先輩の言葉は短くとも珠玉


緊張されど自然体

まさに迎賓之図

秋篠宮殿下、妃殿下

新城工作所、ご来訪の誉れを賜る

高まる緊張は隠せるはずもない

されど自然体

飾らず偉ぶらず

沖縄北部の訛りを意識するわけでもない

熟練の誇りと迎賓の歓びを胸に

新城伸治は沖縄の三線を伝える大役を果たす


妃殿下

微笑み之図

ご満足頂けたか否か

国民を魅了するこの微笑みが全てを語っていると信じる


No.001 No.003