三線の型 其ノ一

真壁型(マカビ)

     名人と謳われた真壁作 最も一般酌な三線で均整のとれた優美な型といわれる

     沖縄三線の約八割を占めていて名器の誉れ高い三線はすべてこの型

     樟先端の曲がりが強く天も広い 樟の根元も美しい鳩胸形をしている

与那城型(ユナー)

     真壁と同時代の与那城の作。三代続いた与那城の初代名工の作

     平民であるが故に与那(ユナー)と呼ばれた

     樟の幅は真壁と同じであるが厚さがはるかに大きく特異な形をしている

     絃を巻く糸倉が長い

     天の曲がりが糸倉中絃の位置から緩やかに始まる真壁型に対し

     与那城型は糸倉まで直線で糸倉の上端から曲線が始まる

江戸与那城型(エドユナー)

     江戸上りに帯同されたといわれる与那城型

     通常の与那城型より糸倉が長く全体に大きい

     江戸城に上る行列の雑踏の中でもその音色が響くように工夫されたとか

     胴に収まる部分の棹には穴が三つあけられており

     予備の絃や薬を結んでいたという逸話が残されている